木を切られ、水を止められ、子供たちが怯える。これは心を壊す攻撃なのです。

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ファウズィーエ・アル=ナワジャさん(58歳、スシヤ村住民)

スシヤ村の夏は厳しい乾燥に見舞われ、気温が40℃を超える日も珍しくありません。
そんな中で、入植者による水の遮断と破壊が続き、村人たちは数週間にわたり給水を断たれた状態にありました。
ファウズィーエ・アル=ナワジャさん(58)は、灼熱の家の中でペットボトルに残った少量の水を子どもや家畜に分け与えながら、震える声でこう語りました。

「恐怖が心を蝕んでいます。昼も夜も不安で眠れません。
水がないということは、生きる手段を奪われるということ。
いつ入植者が戻ってきて、また畑を荒らすのか、家を壊すのか分からない。
眠っている間に襲われるのではないかと思うと、目を閉じることさえ怖いのです。」

彼女の家は、数十年前から一族で代々守ってきたオリーブ畑のそばにありました。
だが、入植者による破壊で貯水タンクが壊され、オリーブの木々の多くが枯れ始めています。
水を運ぶために村の女性たちは何時間も歩き、軍の検問を越えて遠くの給水所へ通わなければならない。
その途中で暴行を受けたり、給水車を没収されることもあるといいます。

ファウズィーエさんは、子や孫の前で涙を見せないようにしていると語りました。
「弱い姿を見せたら、子どもたちはもっと怖がるでしょう。けれど夜、皆が眠った後に外に出ると、オリーブの木が枯れていく音が聞こえる気がして、胸が締めつけられます。」

彼女は、オリーブの木を「家族」と呼び、その木々が乾いていくことを「人がゆっくり死んでいくのを見るようだ」と例えました。
彼女の言葉は、単なる生活苦ではなく、精神的・文化的根幹への侵食を象徴しています。

「木を切られ、水を止められ、子どもたちが怯える。これは心を壊す攻撃なのです。」

翻訳元:Reuters 2025年7月30日

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