ナーブルスソープは、パレスチナ・ナーブルスの地で1000年以上受け継がれてきた伝統石鹸です。
かつては30軒以上の工場が立ち並び、街の象徴として繁栄しましたが、戦火や災害を経て、今も輸出を続けられる工場は「ナーブルスソープ社」1軒のみとなりました。
400年以上の歴史を持つ石鹸職人一族トゥベレ家が、代々の技を守り、困難の中でも石鹸を作り続けています。
その石鹸の命となるのが「オリーブの木」です。
オリーブはパレスチナの人々にとって命そのものであり、生活と文化の支柱でもあります。
しかし入植者による破壊や収穫妨害でオリーブ畑は打撃を受け、原料の確保も難しい状況です。
それでも職人たちは希望を絶やさず、伝統の製法を続けています。
そして、ここで大切なのは「ナーブルスソープを使ってくださる皆さまの存在」です。
皆さまがこの石鹸を手に取り、日々の暮らしで使ってくださることこそが、職人たちの仕事を生み、石鹸産業の未来を支えています。
使うたびに、その選択は400年の歴史を未来へとつなぐ力となり、パレスチナの伝統と平和への願いを守る行為でもあります。
私たちは、この石鹸を選び、愛用してくださるすべての方に心から感謝いたします。