2023年10月7日早朝、ガザ地区からイスラエルに向けて多数のロケット弾が発射され、パレスチナの武装組織の戦闘員がガザ周辺の境界を越えてイスラエル側の町や軍事施設に侵入しました。イスラエル軍は戦時警戒態勢を宣言し、同日午前からガザ地区への空爆を開始しました。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、同日18時時点の情報を「Flash Update #1」として公表しました。
10月7日早朝に起きたこと
OCHAによると、ガザ地区のパレスチナ武装組織は早朝からイスラエルに向けて数千発のロケット弾を発射し、複数地点で境界のフェンスを突破しました。イスラエル側の町や共同体、軍施設に侵入した戦闘員によって、兵士と民間人が殺害され、拘束されてガザ地区へ連行された人もいました。
イスラエル軍は「戦時警戒態勢」を宣言し、OCHAが記録した時系列では午前10時45分ごろからガザ地区内への攻撃を開始しました。ロケット弾の発射と空爆は午後も続き、ガザ周辺では銃撃戦が続きました。
当日夕方までに報告された被害
OCHAの初報には、当日17時30分時点でイスラエルの救急組織マゲン・ダビド・アドムが少なくとも70人の死亡を報告したこと、イスラエル保健省が985人の負傷を報告したことが記載されています。同じ報告には、当時の報道機関による死者200人超との情報も併記されていました。これらは当日段階の暫定的な数値であり、その後に確認された最終的な被害人数ではありません。
ガザ地区では、現地保健省が18時時点で198人の死亡と1,610人の負傷を報告しました。OCHAは、北部ベイトラヒヤのインドネシア病院で職員を含む2人が死亡したとの報告や、南部ハンユニスのナセル病院前にいた救急車が攻撃を受け、救急隊員が負傷したとの報告も記録しました。個別事案については、当日の報告に基づく情報として扱う必要があります。
避難とヨルダン川西岸の状況
OCHAによると、同日18時までに少なくとも2万人がガザ地区内の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校44校に避難していました。住宅地での戦闘と空爆が続くなか、国連の人道調整担当者は緊急対応計画を起動し、支援拡大に向けたアクセス確保を関係者と協議しました。
ヨルダン川西岸地区と東エルサレムでも衝突が増え、パレスチナ赤新月社は17時時点でイスラエル軍による負傷者23人、入植者による負傷者7人への対応を報告しました。イスラエル当局による検問所の閉鎖など、移動制限も記録されました。
国連の当日の声明
国連のグテーレス事務総長は10月7日、ハマスによるイスラエルの町への攻撃と民間人への攻撃・拉致の報告を強く非難し、拘束された人々の即時解放を求めました。また、民間人は国際人道法に従って常に保護されなければならないと述べ、紛争の拡大を避けるよう呼びかけました。国連人権高等弁務官も、無差別のロケット攻撃と人質拘束の報告への懸念を表明するとともに、ガザ地区への空爆に伴う民間人の被害を避けるよう求めました。
記録の位置づけ
10月7日は、その後のガザ地区とイスラエルの大規模な戦闘の起点となった日です。本記事の被害人数と避難者数は、OCHAが同日夕方までに入手した情報を中心に記録しました。後日発表された集計と混同しないため、各数字には発表主体と時点を付しています。
※出典・原文記事
「パレスチナ最後の石鹸工場を未来へつなぐ」
10世紀から続く伝統製法で作られたオリーブ石鹸。パレスチナの伝統産業として、今も大切に受け継がれています。











