パレスチナでは、もうすぐオリーブの季節が始まります

パレスチナでは、もうすぐオリーブの季節が始まります

パレスチナでは、もうすぐオリーブの季節が始まります

一本のオリーブの木が、家族の暮らしを支えている

パレスチナ・ヨルダン川西岸では、毎年10月中旬ごろになると、オリーブの収穫の季節が始まります。

オリーブの収穫は、単なる農作業ではありません。

家族や親戚、地域の人々が集まり、子どもから大人まで一緒になってオリーブを摘む。

仕事を休んで収穫を手伝う人もいるほど、地域にとって大切な季節です。

2026年9月4日付のThe Nationalは、ヨルダン川西岸の村Sarraでオリーブ農園を家族と営むAli Ghanimさんの話を紹介しています。

農園は何世代にもわたって家族に受け継がれてきました。

彼にとってオリーブオイルは、生活を支える収入源であると同時に、家族や土地から受け継いできた「文化」でもあります。

しかし、オリーブを収穫することさえ難しくなっています

現在、ヨルダン川西岸のオリーブ農家を取り巻く状況は、以前より厳しくなっています。

The Nationalは、入植者による暴力の増加、移動制限、輸出規制などによって、パレスチナ産オリーブオイルの生産と輸出がますます難しくなっていると報じています。

特に深刻なのが、オリーブ畑そのものへの被害です。

国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告を引用した記事によると、今年6月には少なくとも100本のオリーブの木や苗木が破壊され、170ドゥナム以上の小麦畑や季節作物が焼かれるなどの被害が確認されました。

また、農家が自分たちのオリーブ畑へ行くこと自体が難しくなる場合もあります。

「畑に行けない」

ヨルダン川西岸北部には、多くのオリーブ畑があります。

しかし、検問所が突然設けられるなどの移動制限によって、農家が畑へ行ったり、収穫したオリーブを運び出したりすることが難しくなることがあります。

Ghanimさんは、軍によって畑へのアクセスを阻まれ、収穫できなかった年について語っています。

収穫期が終わる頃には、多くのオリーブが木から落ち、畑で傷んでしまったといいます。

一年間育ててきたオリーブが実っている。

けれど、その場所へ行くことができない。

農家にとって、それは収入を失うだけではありません。

何世代にもわたって守ってきた土地で、毎年続けてきた営みそのものが難しくなるということです。

オリーブオイルが海外へ届くまでにも、大きな壁があります

無事に収穫できたとしても、次には「輸送」という問題があります。

パレスチナから海外へ商品を輸出するには、検問所や港などを経由しなければなりません。

記事では、貨物パレットの高さや重量に厳しい基準があり、同じ量の商品でもパレット数を増やさなければならない場合があること、その結果として輸送時間やコストが増加していることが紹介されています。

パレスチナ産オリーブオイルをUAEで販売する事業者は、以前は約10日で届いていた商品が、現在では到着まで最大2か月かかる場合があると話しています。

それでも、オリーブを育て続ける

オリーブの収穫期は、通常10月中旬から約1か月続きます。

その年の雨量や畑へのアクセス状況によっては、1月頃まで続くこともあります。

そして、この収穫は多くの農家にとって一年の重要な収入源です。

だからこそ、パレスチナにおけるオリーブの木は、単なる農作物としてだけでは語れません。

家族の生活を支え、世代から世代へ土地とともに受け継がれてきたものです。

そして、ナーブルスソープもオリーブから生まれています

私たちが日本でお届けしているナーブルスソープも、パレスチナのオリーブ文化と深く結びついています。

ナーブルスの伝統的な石鹸づくりを支えてきた大切な原料が、オリーブオイルです。

普段、私たちは一つの石鹸を「商品」として手に取ります。

けれど、その背景をたどっていくと、オリーブを育てる人がいて、収穫する家族がいて、石鹸をつくる職人がいて、その文化を次の世代へ残そうとする人々がいます。

ナーブルスソープを日本で販売する私たちにできることは、大きなことではないかもしれません。

それでも、石鹸を届けるだけではなく、

その石鹸が生まれた土地のことを伝え続けたい。

私たちはそう考えています。

もうすぐ、パレスチナにオリーブの収穫の季節がやってきます。

今年もオリーブの木の下に家族が集まり、受け継がれてきた営みを続けられることを願っています。


参考:The National
“From grove to global markets, Palestinian olive oil’s increasingly difficult journey”
Jumana Naim / September 4, 2026(September 5更新)

「パレスチナ最後の石鹸工場を未来へつなぐ」

10世紀から続く伝統製法で作られたオリーブ石鹸。パレスチナの伝統産業として、今も大切に受け継がれています。

支払い方法

関連記事一覧

  1. KosmeHaus コスメハウス - ブログ- 死海
  2. イオンボディ - ナーブルスソープ NABLUS SOAP
  3. パレスチナ
  4. ナーブルス近郊「セバスティア」がユネスコ世界遺産・危機遺産に登録
PAGE TOP

当サイトでは、お客様の利便性向上、およびWEBサイトの品質維持・改善のためにアクセスデータを利用しています。