2023年10月11日、ガザ地区にある唯一の発電所が燃料不足で停止し、地区全体で停電が発生しました。国連人道問題調整事務所(OCHA)は同日付の状況報告第5報で、停止時刻を14時ごろと記録しています。戦闘開始から5日目にあたり、電力供給の途絶は医療、飲料水、衛生設備など生活の基盤に影響を及ぼしました。
発電所停止までの経緯
OCHAによると、イスラエルは10月8日からガザへの電力・燃料の供給を停止しました。ガザの発電所は残る燃料で運転を続けていたが、11日14時ごろ燃料が尽きて稼働を停止しました。OCHAは、これによって地区全域が停電状態になったと報告しました。停電は発電所だけの問題ではなく、送電網からの供給が断たれていた状況と重なって生じました。
水と衛生設備への影響
電力不足によって、井戸から水をくみ上げて配水するポンプ、海水淡水化設備、下水処理施設の運転が難しくなりました。OCHA第5報は、5か所ある下水処理場のうち4か所が燃料不足ですでに停止し、未処理の排水が海へ流出していると記録しました。また、イスラエルからの給水も途絶え、65万人以上の飲料水確保に深刻な支障が生じていると説明しました。これらは同報告時点での状況であり、その後の被害規模を示す数字ではありません。
病院と食料供給にも波及
医療施設では、照明、医療機器、冷蔵保管などに電力が必要となる。OCHAは停電によって医療サービスの継続が脅かされていると報告しました。農業や食料の分野でも、冷蔵設備、灌漑、畜産・水産関連設備の停止が懸念されました。電力供給の停止は、直接の戦闘被害とは別に、人々が水や医療を利用できるかどうかに関わる問題となりました。
戦闘と避難の状況
同じ10月11日付のOCHA報告では、ガザ地区の避難者数は33万8,934人に達し、そのうち21万8,597人がUNRWAの学校に身を寄せていました。イスラエル側でも、パレスチナ武装組織による10月7日の攻撃を受けた犠牲者が多数報告され、ガザからイスラエルの人口密集地へのロケット弾発射も続いていました。戦闘の発端と初期の被害については10月7日の記録、避難の増加については10月10日の国連報告に記載しています。
国連の対応
OCHAは、人道支援物資と支援要員が安全にアクセスできるよう関係当事者に求めました。国連人道調整官も、物資と職員の安全な通行を可能にする必要性を訴えました。停電の発生は11日14時という時刻を伴う出来事として確認できる一方、水・衛生・医療の被害は継続して変化するため、発生日と報告時点を区別して記録する必要があります。
※出典・原文記事
国連OCHA:Hostilities in the Gaza Strip and Israel | Flash Update #5(2023年10月11日)
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