
【HANA】パレスチナからのレポート – パレスチナの断食月「 ラマダーン 」
みなさんお久しぶりです、Hanaです。
昨日からパレスチナでは「ラマダーン」が始まりました!
ラマダーンとはみなさんがイスラム教と聞いていちばんに想像するであろう、断食月のことです。30日間続きます。
おそらくほとんどの方が、断食なんてつらい行事をなぜ1ヶ月もするのかと不思議に思っていらっしゃることでしょう。
ですが実はイスラム教徒たちはラマダーンが大好きです。決してつらい行事なんかではありませんよ。お祭りのような毎日が1ヶ月も続く、特別な、最も大切な行事なんです!
今日はラマダーンがどのような行事なのか、みなさんに知っていただきたいと思います。
まず、断食をすることは事実です。しかし1ヶ月間ずっと断食をするわけではありません。死んでしまいますからね(笑)
太陽が出ている時間のみ、断食をするのです。だいたい朝方4時頃から夜の7時半頃までの15時間程度です。
水はもちろん、唾を飲むことも禁止されているそうです。私も断食にトライしていますが、さすがに水分だけは、健康のために人目につかない場所で取っています…㊙︎
なにしろここ最近ナーブルスは35℃を超える暑さなので、現地の方々が倒れないか心配です。
さて、日が沈んだらいよいよ念願の「イフタール」です。イフタールとは、断食明けの食事のことで、いつもより豪勢な食事にスイーツ、ジュースなどを家族や親戚みんなで楽しみます。これがラマダーン一番の楽しみなんです。
実は私もさきほどイフタールを終えて、満腹状態でこの文章を書いています(笑)
久しぶりに食べた食事はより美味しく感じ、食のありがたさを再確認するいい機会になりました。
そして夜は人にもよりますが、ほとんど夜ふかしします。聖書を読んだり、映画を見たり…
夜に買い物に行く方もいるそうです。
服屋さんでラマダーン用に新しい服を買ったり、次の日のイフタールのための買い出しなど。夜中でも街はイルミネーションで飾られていて、人々で賑わっています。
普段は夜、人気がないナーブルスも、ラマダーンは特別なようです。
そして日の出の前の夜中3時くらいに、スフールという早めの朝ごはんを食べます。これ以降はまたしばらく断食です。
どうでしたか?みなさんが想像していた断食とは少し違っただろうと思います。
ではなぜ断食をするのか?
それは貧しい人々の苦しみや痛みを知るためであり、また断食をすることで神が人々の罪を許してくれるという宗教的理由からです。
ですからラマダーンは善い行いであり、なくてはならない大切な行事なんです。
私も人生に一度あるかないかの貴重なラマダーン、存分に楽しみたいと思います。