【ガザに嫁いだ日本人】 断食レポート

みなさんこんにちは。突然ですが 皆さんは断食をされた事はありますか?

今イスラム圏ではラマダンの真っ最中。私も一応イスラム教徒なので断食をします。と、簡単に言ってますが結構キツイです。

ラマダンが始まり、早半月が過ぎました。ガザでもラマダンの時期は街がイルミネーションで装飾されたり、とてもきれいです。

この時期、家庭では女性たちは大忙し。日没後の食事に間に合うように 特別な料理を毎日作ります。パレスチナの伝統料理やアラブ料理、どれも手間暇かかるので だいたいお昼頃には準備が始まります。特に手間のかかるマフトゥールは前日から準備が必要です。

女性たちは断食中だからといって、ゴロ寝しているわけにもいかないんですね。無職の男性陣は家事の手伝いすらせず、比較的にのんびりしている感じはしますが。

食事が終わると皆さん外に出かけます。煌びやかにデコレーションされた公園や繁華街は夜歩きの人で溢れます。子供たちもこの時期は夜更かしになりがちとか。夜の11時を過ぎても、ベビーカーを押しながらお散歩し、おしゃべりを楽しむママさん達を見たときは驚きましたね。

空爆や封鎖に苦しむガザの市民ですが、そこにあるもので創意工夫を凝らし、人生を楽しんでいるんですね。

写真は前日から準備が必要な マフトゥールというパレスチナ料理です。とても美味しいです!

 

 

数年前はあろう事かつわりの時期とラマダンが被ってしまい、それはそれは大変でした。

ガザの女性たちはとても強く、妊娠中だろうが つわりだろうが 授乳中だろうが断食を強行します。本来ならばそのような状態の女性たちは免除になるんですけどね。

つわりで断食強行…となると、日中は全く動けません。少しでも動けばめまいがします。必然的に横になって過ごすことに…

キッチンでは義母や義姉たちがイフタール(日没後の食事)の準備をしています。私も手伝わなくては!と腰を上げてキッチンに向かおうものなら 「あなたは寝ていなさい、クルアーンでも読んでいればいいのよ」と義姉。お言葉に甘えまくっていました。

日が暮れて、マグレブのアザーンが聞こえると イフタールになります。

義姉が部屋まで食事を持ってきてくれました。美味しい食事が喉を通ると、家族たちの優しさが身に染みて、涙を流しながら食べたこともありました。

月日は流れ、赤ちゃんも元気に生まれてきて一安心。結論、つわり中の断食は無理にしないほうが良いです!

写真はキャロブのおいしいジュース。ラマダンに良く飲まれます。日本名はイナゴ豆だそうです!

 

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